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蘇る記憶


9月27日、今日の京都市左京区は晴れのち曇り。

ふっと漂う金木犀の香り。
この香りを嗅ぐと、なぜか瞬時に、
友達と公園で遊び薄暗くなってきて帰途を急ぐ小学一年生の自分の姿が思い浮かびます。
そしてもう少し記憶を辿ると、小学三年生の時に下鴨神社の横の道で
ふっと香った香りの元をキョロキョロと探したことや、
落ちた金木犀の花を袋いっぱいに集めたこと、
金木犀の香りが漂う小学校の横の道を我が子をママチャリの後ろに乗せて通ったことなど、
強烈な香りとともにコマ切れにされた様々なシーンが鮮烈に蘇ってきます。

このインパクトの強い芳香は、強い鎮静・リラックス効果を持ち、
甘く忘れられない香りの虜になってしまうところから、
「初恋」「陶酔」という花言葉が生れたそうです。

日本では、飛鳥時代の頃から金木犀の仲間の銀木犀があったとされていて、
その香りを好んで庭木として植えられていたようです。

一方、ヨーロッパでは昔はこの香りは強烈すぎて
「アジア人の好む香り」と長年言われてあまり好まれなかったそうです。

日本では、トイレの芳香剤として金木犀の香りが人気となった時代がありましたが、
もともと、汲み取り式トイレの近くに金木犀の庭木を植える習慣があったこともあるそうで、
知り合いのお婆ちゃんは、金木犀=トイレの香りという印象が強く、あまり好きじゃないと言っていました。

かつて工業化が進み高度経済成長と言われ公害や自然破壊が問題視されていた頃の日本の大都市では、
金木犀が何年も花をつけなくなる現象が見られました。

自動車の排気ガスや工場の廃棄に多く含まれる硫黄酸化物や二酸化硫黄などが大気中に増えてくると、
花が咲かなくなるそうです。

このままでは螢のように都市から消えてしまうのではないかと心配されましたが、
幸い、その後公害の対策が進み、都市部でも綺麗な川や澄んだ空気が戻ってきて、
今では、たくさんの花を付けるようになったということです。

(´⊙ω⊙`)

金木犀って、案外デリケートな花なんですよ。


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