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あの世、この世

9月21日、今日の京都市左京区は曇り時々少し雨。

天気がイマイチでも秋を感じ取っているのか、何を食べても美味しく、
気がつけばせっせせっせと「お箸」で食べ物を口に運んでいます。

この「お箸」
日本で使われるようになったのは、今から約1400年前のこと。

箸を広めたのは、あの聖徳太子なんだとか。

「遣隋使」で、隋の気品溢れる「箸の作法」に大いに感激し、
まず朝廷の儀式で箸を使用したのが始まりだと言われています。

当時の日本には、祭祀に用いられた一本の竹をピンセットのように曲げた
「折箸」は存在しましたが、食事は手づかみで食べられていて、
一般市民に箸食が広まったのは8世紀の初めです。

ここで面白いのが、「日本の箸文化」が独自の進化を遂げたことです。

一般的に、中国や韓国では箸を縦に置きます。

しかし日本では、箸を横に置くようになりました。


では、なぜ日本人は箸を横に置くようになったのでしょう?


もちろん「尖った箸の先を、食卓を共にする人に向けるのは失礼だから縦に置かない」
という理由もありますが、

「お箸の向こう側は、あの世」というような言葉を聞いたことはありませんか??


森羅万象に神が宿り「八百万の神」の思想を持っている日本人にとっては
一粒の米にも7人の神様が宿り、
自然界からの恵みの食べ物には魂が宿っています。

「箸」は「橋」につながる言葉でもあり、
箸を横向きに置くことによって、

「神聖な自然の霊界」と「人間の住む現実世界」とを分ける
【結界】としての意味も込められていたのです。


つまり、
「箸(橋)の向こうは自然の霊界」
「箸(橋)からこちら側は人間界」と解釈されるのです。

ですから、手を合わせて、「いただきます」と一礼してから初めて箸を手に取るのは、
自然の霊界への弔いの意味があるのです。

多くの宗教で、手を合わせる行為には祈りの意味がありますが、

「いただきます」という言葉は、霊を弔う言葉であり、

弔ってから、初めて箸を手にして、
結界を解き、
神聖な食べ物を口に運ぶ、ということなのです。


横向きに置かれるのが当たり前の日本の箸文化。

実は、自然崇拝、相手への敬い、謙譲の精神などがこもった、
継承されるべき素晴らしい文化だったのですね。

日々、人間の食糧になるために殺された動物の肉を食べているわけですから、
動物の供養のためにも、
ちゃんと箸を横向きに置いて、一礼して、
いただきます、と、心を込めて感謝してから食べるのが望ましいですね。

 

(-人-)(-人-)(-人-) イタダキマス(*˘人˘*)

 


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