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オバハンに見えてしまったワケ

 

7月4日、今日の京都市左京区は曇りのち昼から雨。

北大路通りが白く霞むぐらいの強い雨も降っていた。

 

 

これは、昨夜のこと。

「おばはんになってーww」

 


急に開いたドアから勝手に上がり込んできた
知り合いの大学3回生の男の子がニコニコしながら開口一番に発した言葉。

 


この子と最後に会ったのはいつだろう?

大学に受かったよという報告の時か?

そこから下宿生活になって、夏に戻ってきた時か?

あの時も急にやってきて、ひとしきり喋って帰っていった。

 


今回は3人連れでの登場。

どの顔もむさ苦しく成長していた。

 


夜9時半の突然の訪問。

オバハンな理由は、化粧が剥がれてたからか。

せめて口紅ぐらい塗ってたらオバハンには見えなかったのか。

オバハンに見えてしまった理由を探す自分がいた。

 


ここんとこ忙しくて、睡眠不足で、
自分でも疲れた顔してるなぁーとは思っていたけれど、

開口一番のその言葉に現実を突きつけられる。

 


人生がどこまで続くかにもよるけれど、
多めに見積もっても半分は過ぎただろうから、
オバハン以外の何者でもない。

 


だけど、
久しぶりに会うときぐらいこましにしておきたかったな、と思えるのは、
まだ真のオバハンにはなりきっていない証拠。

 


いつのまにか、オバハンだから
いいや、と、甘んじている自分がいた。

 


でも、オバハンだからこそ培ってきたものも多く、結構今のオバハンの自分も好き。

 


貴重な地元での時間をそんなオバハンとのお喋りに費やす若者たち。


「俺ら精神年齢高いねんっ♪」って言ってたけど、これは高過ぎ。

 


楽しい、帰りたくないという重い腰を上げさせて、なんとか12時半に帰らせた。

 


しばらくしたら、LINEが送られてきた。

 


「ありがとうございました笑」

 

「遅くまで相手してくれて(^^)」

 

「地元に唯一の居場所があることに気づいた(´;ω;`)」

 

「またいっぱい喋りましょ(-ω-)/」

 

「また会いにいきます」

 

「おやすみなさーい」

 


思いのほか丁寧なLINEに、
まだ小さかったかわいかった頃のことを思い出した。

 


彼らがむさ苦しく成長した年月の分だけオバハン化も進む。

 

 

 

ふと鏡を見ると、

エネルギーをもらって少し元気になったオバハンが映っていた。

 

 

 


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