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鴨川浚砂持之図|御霊神社|上京区

 

8月25日、今日の京都市左京区は曇りのち晴れ。
少し厚い雲の下、夏休みを終えた小学生や中学生が
友達とお喋りをしながら楽しそうに学校へと向かっています。

肩を少し前に丸め、足早に小学校と反対の方向に歩いている男の子がいます。
友達を迎えに行くには少し間に合わないんじゃないかな、という時間です。
途中で夏休みの宿題を家に忘れたことを思い出し、
取りに戻っているところでしょうか?


北大路橋の南東、
数ヶ月前は、幹と数本の細い枝、その枝に付いた数枚の葉っぱ、
たったそれだけを残されて、ザンギリ頭のような無残な姿にされていた中ぶりの木が、
いつの間にか、放射状にたわわに枝を伸ばし、
濃い緑色の広葉をたっぷりと付けています。
あの頃の姿はありません。もう立派な木です。


北大路橋から見る鴨川の中洲が、ヨシやススキで覆われています。
人の背丈ぐらいは、あります。
中洲自体も、随分広がってきているように感じます。
鴨川は流れが緩やかなので、土砂がたまりやすいのでしょうね。

鴨川は、昔から何度も氾濫を繰り返してきました。

江戸時代には、町衆が総出で
中州を浚渫(しゅんせつ)する工事「砂持(すなもち)」が度々あり、
一種の祭事となっていたそうです。
「御霊神社(ごりょうじんじゃ)」(京都市上京区上御霊竪町)に残る
1856(安政3)年の絵馬「鴨川浚砂持之図(かもがわざらえすなもちのず)」には、
町衆が花笠をかぶって踊る様子などが描かれているそうです。

中洲は、そこに住む鳥や魚たちにとっては、最高の住処。
5年後か10年後か20年後か、きっとまた治水工事は行われます。
せめて次の「砂持(すなもち)」までは、穏やかに暮らしてほしいものです。

 


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